IT産業のアナログな戦い

藤井経営の藤井武です。

今日は出張で長野県を訪れています。今朝の底冷えする寒さには驚きました。群馬県と違い、“からっ風”のようなものはないようですが、冷気のレベルの違いを感じました。

今朝の朝刊によると、グーグルがアマゾン製品(AIスピーカー:エコー・ショー)でのユーチューブ閲覧を遮断したようだ。両社とも世界規模の大企業で、最先端のIT事業における展開を急速に進めている。
もともとの祖業はグーグルがネット検索、アマゾンはネット小売で急成長をした。両社は競合関係になかったが、時代の要請からITを活用したハードウェアやコンテンツ配信事業へ進出したことにより、多くの事業領域で競合がきつくなっている。
企業戦略から、自社製品に有利になるよう手を打つのは当然だが、数十年前ビデオテープのVHSとベータ間であった綱引きと同じことが起こっている。スマホの次の主役と目されるAIスピーカーとなれば、自社製品の優位性を確立したいのも当然だが、やっていること自体は何ともアナログで、人間味あふれる“締め出し”戦略だ。
統一基準や互換性あればこそ有用なサービスや製品・技術は全世界に飛躍的に広まる反面、両社の切磋琢磨により綱引き合戦が過熱することで、更なる技術革新が起こることも事実である。
ベータで苦い思いをした人は、AIスピーカーなどIOT製品を選ぶ際は、同じ轍を踏まないようにしっかり情報収集の上、購入の検討を。