明るい話しを②

藤井経営の深澤です。

 

先月位に毎年発表されるGDP(国内総生産)の記事を見て中国を筆頭とする他国の伸びと日本の停滞を比較して悲しくなる方もいるかと思います。戦後の高度成長やバブル景気などを体感した方々は、現状の低成長は日本が沈みゆく国のように思えてしまうかもしれません。国際比較を見ても➀「アメリカ185,690億㌦」②「中国112,180億㌦」③「日本49,380億㌦」④「ドイツ34,660億㌦」⑤「イギリス26,290億㌦」と現状3位になってはいますが中国にあっという間に抜かれて、この20年間だけでみれば日本以外の国が大幅数字を伸ばしていくなかでの日本だけが停滞した状況をみればたしかに気持ちの良いものではないです。

でも本当にそうですか?

旅行があまり好きではない私は現地を直接見る機会は少ないのですが、上位5位よりも「はるかに豊かで幸せな国」は沢山あります。自然や生活環境、国民性等を考慮すれば大きな順位変動があるでしょうし、それを除いても国別のGDP比較は単純な国民の豊かさとは一致しません。他にも為替の変動や物価水準も関係しますし、なによりも「GDP(国民総生産)=豊かさ」とは違うものだと個人的には思っています。そもそも一人当たりのGDPという視点でみると順位は全く違うものになります。➀「ルクセンブルク103,198㌦」②「スイス79,242㌦」③「ノルウェー70,391㌦」④「マカオ67,079㌦」⑤「アイルランド62,562㌦」とヨーロッバ諸国がほぼ独占しています。先ほどの国別➀のアメリカは8位②の中国は73位③の日本は22位と全く違う風景が見えてきます。

そうです、国民個々の豊かさと国単位のGDPは似て非なるものだということです。

この続きは次回にまたお話しをさせて下さい。