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2017.09.14
カテゴリ : 医業

藤井経営の藤井武です。

現在、米国ミネアポリスにいます。私たちが所属する医療・介護・福祉業界に特化した会計事務所が加入できるMMPG(メディカルマネジメントプランニンググループ)の海外研修です。本日までに、地域医療連携推進法人でのモデル
として著名なメイヨークリニックや介護施設等を視察しました。

率直に感じたことですが、皆悩みは同じ、ということです。

患者のためになり、喜んでもらえる医療や介護を提供したいが、予算面や人の採用難で運営が厳しくなっています。

日本もアメリカも、利用者本位の利便性を追求すると経営的に赤字になる場合があります。
今の介護報酬や診療報酬のあり方が現場の実情を反映していないのでしょうし、専門職を雇いたくても、なかなか採用できない。
患者や利用者のために先回りした取り組みをしても評価されない。
医療や介護を自己の職業として選択する人が減少している。
どこの国も同じです。

その様な現場に向き合い、成功を手にする人達がいます。本当に“何をどこまで、いつまでに”したいのか、想いをより現実的に現出できた人達です。

秘訣は、想いの強さ、信念、粘り強い継続、だと思います。

今回の海外研修で、自己実現や組織として成功するために必要な事は、所変わってもどこでも同じ、と思いました。

あっと言う間に、素晴らしい時間は過ぎて行きます。今回の残りの研修を有意義に、無事に、終了し帰国したいと思っています。

2017.09.01
カテゴリ : DAILY TIPS


こんにちは、藤井経営の深澤です。
「格差」や「多様性」という言葉を最近、目にすることが多くなっています。前者は悪い時で後者は良い時に使われる事だと思います。
最近では、高校野球で甲子園出場校の公立と私立の割合が「30%:70%」だった公表されていました。
全国の高校での私立の割合が25.8%であることを考えると、この割合がいかに偏っているかがわかります。
高校球児の夢でのこの偏りを「教育の多様性」「許容範囲」という言葉で済ませてはいけないと個人的には思います。
「じゃあ、私立に行けば」と思う方もいると思います。文部科学省のHPに「私立高等学校等授業料等の調査結果について」が毎年公表されています。物凄い違いです。行きたいから全ての方がいけるということではないはずです。
高校進学率97%の今の日本で野球という人気があり普遍的なスポーツで、この現況です。
これは許容範囲ですかね?

2017.08.31
カテゴリ : DAILY TIPS

藤井経営の藤井武です。

昨日、関東南部の東京や神奈川では激しいゲリラ豪雨に見舞われ、都市機能が麻痺しかねない状況の様でした。
9月になり秋雨と台風の時期になりますが、ここ最近の気象状況の異変は驚異的であるので、防災に関してしっかりとした知識や気持ちの準備をしておくことの重要性を再認識しました。

さて、孔子の言葉に、
吾れ十有五にして学に志ざす。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳従う。
七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。
とあります。
非常に有名な文言ですね。
この中で、「四十にして惑わず」は、世の中の道理が分かり自分の行動に迷いがなくなった、と言う意味であると教えられました。なるほど人生の折り返しまでくると、酸いも甘いも理解できると言うことなのでしょうね。

実は「惑」という字の意味の取り方で、この有名なフレーズの解釈が異なる様です。「惑」は「或」であると言う主張があります。
「或」は区切るの意味で、「四十にして区切らず」と読むのが正しく、これまで達成した成果に満足し、自分という人間にそれなりの自信もあるのかもしれないが、それにこだわりすぎず、新しい可能性を否定することなくチャレンジし続けることが大切だ、と解釈する様です。
自分の殻に閉じこもらず、常に新しい考え方や物の見方を追い求めることの大切さを教えられます。自分の経験や実績を鼻に掛けず、謙虚な気持ちを持ち続けることで、知らず知らずのうちに出てしまう慢心を防ぎたいものです。

私も四十を過ぎてしまいました。教えを受ける立場だとばかり思っていましたが、いつの間にか教示する側になっており、新しい解釈での孔子の言葉「四十にして或らず」の意味をしっかりと心に留めておきたいと思います。

2017.08.30
カテゴリ : DAILY TIPS

上毛労務 薗田直子です。

この夏、久々に本の断捨離に取り掛かった。処分するのは殆ど文庫本だ。
どちらかというと、じっくりと本を楽しむというよりをサラっと読むことが多い。いわば嗜好品的な感覚だ。主人公の名前もしっかりと覚えないまま字面で判別し読み終えること度々。なので、かなりの本を読んでいるはずなのに、残念ながら語彙が乏しい。

入替戦に何度となく勝ち残る二十年選手の本もあれば、上下巻の「下」だけ同じ本が3冊あったりと、断捨離作業もアレコレ楽しい。
ハードカバー何冊かはメル〇リに出し、残り段ボール3箱200冊ほどはネットの古本買取ショップへまとめて送った。先日戻ってきた査定額・・・200冊で新書1冊分。平均は1冊5円、値段がつかない本もあり、少しがっかりした。

今、執行部のメンバーで1ヵ月に1冊共通の本を読み、互いの感想を伝えあっている。
「エッセンシャル思考」「韓非子」「7つの習慣」「貞観政要」・・・自分では選ばない本を読む機会にもなっている。
誰かに伝えることを前提に本を読んでいるので、いつもの「サラっと読み」ではなく、気になったところに付箋をつけ、咀嚼して読み進めている。他のメンバーの感想を聞くと、自分ではまったく気に留めてなかった箇所が思いかけないエピソードで取り上げていたり、同じ箇所であってもどう解釈するかが違っていたりと、一冊の本から見えてくる景色が広がってくる。自分一人で読むより、明らかに印象深い一冊になっている。

サイバーエージェントの人事マンである曽山哲人氏は、「本を読むのではなく、見る」として週に5~6冊の本を仕分けた上で、読むべき1冊をじっくり読んでいる。
最近、もう一回読みかえそう、という思う本が増えてきた。自分の「読み方」を変え、違う景色がみえてきたからだと思う。
本の価値は変わる。

見方や捉えかたによって全く違う価値になってくるのは、きっと本だけではないだろう。

2017.08.25
カテゴリ : DAILY TIPS

藤井経営の深澤です。

座右の書「貞観政要」という本を読んでみました。出口治明さんの本です。

その中で「人間は見たいものしか見ない」という言葉が取り上げられていました。普段から馴染みのある言葉ですが、後ろ向きな感じで使われることが多いと思います。

この本の中では違う意味合いで紹介をされていました。「見たくないのを見ないのは、人間に備わった自衛の手段かもしれません。なぜなら見たくないものを見なければ、それはなかったことと同じなので、心の平静を保つことができるからです。」そして「元気に、明るく、楽しく」を強く勧めていました。

決して万人受けをすることではないのでしょうが、私には、スッと入ってきた気がしました。長い人生の中で疲れてしまう事もあると思いますが、ときには「見たくないものは見ない」という後ろ向きに捉えがちな言葉も心のどこかに残しながらやっていくことが「元気に、明るく、楽しく」な会社や家庭を作るコツなんだと思う事にします。

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